自分だけの浴衣を仕立てよう!お仕立ての良さと反物の選び方

洋服を着ることが当たり前になってしまった現代では、日本の伝統衣装である和服を着る機会はあまりありません。着物よりも出番の多い和服といえば、浴衣があります。
なかには、毎年夏が来るたびに浴衣を着るという方もいるのではないでしょうか。それでも多くの方は、年に一度くらいしか浴衣を身につける機会がないのでは。

今となっては出番の少ない浴衣ですが、もっと日常に取り入れることで、風情のある日々を過ごすことができます。浴衣が日常にある生活、そんなゆとりのある豊かな生活を送ってみたいと思いませんか?
より充実した浴衣ライフを送るなら、反物から浴衣をお仕立てしてもらうのがおすすめ。今回は、浴衣をお仕立てするメリットや、反物の選び方をご紹介しつつ、浴衣の魅力に触れていきたいと思います。

浴衣はもともと湯上りに着るものだった!

今では、夏にしか出番がないと思われている浴衣ですが、「浴衣」という字からも推察されるように、もともとは湯上りに着るものだったそうです。お風呂に入ったあと、体を冷ますのに、体を締め付けない浴衣がちょうどよかったのかもしれません。
もちろん、湯上り以外にも夏の暑いときには重宝されていました。現代では、夏のイベント時にしか着用しない方も多いですが、日常的に取り入れられると、所作も美しくなり、風情ある豊かな生活を送ることができます。

せっかくなら、浴衣をお仕立てしてもらおう

なかなか日常生活のなかで着物を取り入れる機会は少ないですが、「浴衣」なら着物ほど着付けも難しくなく、気軽に取り入れることができます。ちょっとしたお出かけや、お散歩、自宅でも浴衣を身につけることで、普段忘れがちな日本の伝統文化の良さを感じられるかもしれません。

浴衣を着て、毎日を過ごしてみたいという方におすすめなのは、お仕立てです。通常、店頭で売られている浴衣は、仕立て上がりといい、標準体型に合わせて形が出来上がっているものです。仕立て上がりのものは、柄や色が限られているだけでなく、自分の体型に合わないことが多く、不格好に見えます。
それに対し、お仕立ての場合は、自分の体型に合わせて作るため、シルエットが美しく、着心地や品の良さが仕立て上がりのものとは格別です。さらに、反物から選んで作るので、流行や年齢にも左右されることなくずっと着ることができ、長い目で見れば、結果的にお得です。

初めてのお仕立て!反物の選び方は?

お仕立てをする場合、まずは反物選びから始まります。反物は、幅が役38㎝、11〜12mの長さのものが平均です。浴衣用として売られている反物であれば、普通の体型なら一反あれば十分でしょう。選び方のコツとしては、いきなりネットショップで購入するよりも、お店に出向いて直接目で確認し、素材の質感を確認したほうが失敗は防げます。生地や色、柄などは好みのものを選びましょう。顔を明るく見せたいときは、白地の反物がおすすめです。

お仕立てはどこに頼めばよい?料金は?

実際、お仕立てを依頼したいときは、ネットショップに依頼するという方法もありますが、初心者であれば呉服店でお願いするのが安心かもしれません。
実際の価格は、店舗によって若干の違いはありますが、全て手縫いの場合だと1.5万円、半分はミシンで、半分手縫いという半手縫いだと1.2万円ほどです。これらは仕立て代なので、これにプラス反物の料金がかかります。反物の料金は、1〜2万円が相場です。こだわりのあるものや、手の込んだ反物の場合は、これ以上の値段がつくこともあります。

洋服に慣れ、和服を着る機会を失ってしまっている今だからこそ、和服を着こなせる方はとても魅力的にうつります。せっかく和服を生活に取り入れるなら、シルエットも美しく、着心地のよい、お仕立ての浴衣がおすすめです。仕立てあがりでは感じられない風格を身につけてみてはいかがですか?

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参考:

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